「夜勤を辞めれば、子どもとの時間が増えてハッピーになれる!」
そう思って、16年勤めた病棟を飛び出しました。
確かに企業看護師になって、子どもたちと過ごす時間は格段に増えました。でも正直なところ、最初は良いことばかりではなかったし、平日の1人時間がなくなって「あ〜自分の時間が欲しい!」と頭を抱えることも多々あります(笑)。
1歳だった双子を院内保育に連れて夜勤に行っていたあの頃。知らないうちに子どもに無理をさせていたと気づいたときの胸の痛み。そして、夜勤を辞めてから我が家に訪れた、綺麗事なしのリアルな変化。
「夜勤を辞めたいけれど、収入や生活が変わるのが不安…」というママ看護師さんへ。4姉妹のママである私の、等身大の体験談をお届けします。
知らないうちに子どもに無理をさせていた
1歳から双子を院内保育に連れて夜勤をしていました。保育士さんにもすっかり懐いて、最初はなんとかなっていました。
でもしばらくすると、院内保育中に発熱したり嘔吐したりするようになって。不思議なことに、家に帰るといつも元気なんです。それが何度も続きました。
ストレスや緊張が体に出ているんだと気づいたとき、胸が痛くなりました。
「こんなに小さいうちから、私のせいでストレスをかけていたんだ」
そう気づいたとき、院内保育に連れて夜勤をするのはやめようと決めました。
夜勤をやめて変わった具体的なエピソード
朝一緒にごはんを食べられるようになった
夜勤をやめて、まず変わったのは朝の時間でした。
それまでは朝ごはんの準備も、上の子の見送りも、保育園の送迎も、ほとんど義母に任せっきりでした。
夜勤をやめてからは、自分で朝ごはんを作って、「今日は傘いるよ」と声をかけながら上の子を送り出して、双子を保育園に連れていけるようになりました。
子どもたちの反応は…正直あまりなかったです(笑)。当たり前のように受け取ってくれていました。
でも私の中では、何かが変わっていました。朝から焦らなくなった。心に余裕が生まれた。それだけで、朝がずいぶん違うものになりました。
学校の行事に参加できるようになった
運動会は、毎年休み希望を入れて参加していました。でも運動会シーズンは休み希望が重なりやすくて、予備日まで休みを取ることができない年も。雨で順延になったときは、夜勤前の日に当たってしまったこともありました。
参観日も、夜勤明けや夜勤前での参加が当たり前でした。行けてはいる。でも体は正直、万全じゃない。
夜勤をやめてからは、行事の前後を気にしなくてよくなりました。ただそこにいるだけで、子どもの姿をちゃんと見られるようになった気がします。
子どもの「今日どうだった?」に答えられるようになった
仕事から帰ると、子どもたちが一斉に話しかけてきます。幸せなことだと思います。
でも病院で働いていた頃は、帰りも遅くてそこから夕飯の準備。本当に疲れていました。料理をしながら話を聞いて、「あとでね」と言ったままになってしまうことなんてしょっちゅうでした。
それは今も、もちろんあります。
でも企業の健康管理室で働くようになってから、たくさんの社員の話を聞く中で、対話の大切さをあらためて感じるようになりました。
仕事で社員の話をちゃんと聞けるのに、家族にはできない。それっておかしいな、と。
まず一番大切な家族との対話をしっかりしようと、意識が変わりました。
夜、一緒にいられるようになった
たいしたことはしていません。ただ、双子と同じ時間に布団に入るようになりました。
夜勤をしていた頃は、院内保育に連れていく日もあれば、夫が一人で寝かしつけをしてくれる日もありました。
今思うと、1歳の双子を夫一人でどうやって寝かしつけていたんでしょう(笑)。当時は必死だったから気にしていなかったけれど、今になって夫への感謝が湧いてきます。
一緒に布団に入って、隣で寝息を聞く。それだけのことなんですが、夜勤をしていた頃にはできなかったことです。
正直、大変になったこともある
夜勤をやめて正直に言うと、収入は減りました。
その分、外食が減りました。以前は疲れた日に「もう今日は外食でいいか」とよく頼っていたのが、自分で作るようになりました。
それからもうひとつ。平日の休みがなくなったので、自分だけの時間が減りました。
就職してから16年間、病棟勤務で休みは不定期、夜勤もしていたので、平日の休みは丸ごと自分の時間という生活を送ってきました。だからこそ、自分の時間がなくなったのはわかっていたことでも、「一人の時間が欲しい!」と思ってしまうことが正直、多々あります。
夫は夜勤ありの不定休で、土日も仕事のことが多いです。週末もワンオペの日が続くと、なおさら。
でも子どもはあっという間に大きくなってしまいます。一人の時間は将来の楽しみに取っておこうと思っています。贅沢な悩みですけどね(笑)。
それでもやめてよかったと思う理由
自分に余裕ができて、怒る回数が減ったと思います。
病棟で働いていた頃は、心配な状態の患者さんを受け持つ夜勤前はそのことが頭から離れませんでした。勤務が終わってから「あ、これ伝え忘れた!」と思い出して、病棟に電話したことも何度もあります。仕事を家に完全に持ち込んでいました。
今は違います。仕事は仕事、帰ったら仕事の心配事はほぼありません。家で考えても給料は発生しませんからね(笑)。
それからもうひとつ、大きな変化がありました。今の会社はゴールデンウィークも年末年始も、普通に長期休暇があります。病院時代では考えられないことです。長期休暇といえば、結婚休暇と育休くらいでした。
長期休暇があるようになってから、子どもたちが「GWどこか行こう!」と言うようになりました。以前は私がGWに休めるとは限らなかったので、誰もそんなことを言いませんでした。それが当たり前になっていたんですよね。
今年の春休みは、家族で沖縄旅行にも行けました。病院で働いていた頃には考えられなかったことです。
おわりに
夜勤をやめることを考えたとき、一番心配なのはお金のことかもしれません。
私も心配していました。でも実際は、夫の給料と私の転職後の給料でなんとかなっています。外食を減らして、これまでの無駄遣いを見直しただけです。独身のような感覚でなんとなく買い物していた分が減っただけで、子どもに必要なものは買えていますし、生活に窮屈さはありません。



