はじめに
企業看護師に興味はあるけれど、
「給料はどれくらいなんだろう?」
と気になる方も多いのではないでしょうか。
私自身、病棟看護師として18年間働いた後に企業へ転職しました。
総合病院で夜勤をしていたため、正直なところ、それ以上の給料をもらえる転職先はなかなかないだろうと思っていました。
そのため転職を考えた時から、「給料は下がるもの」と覚悟していました。
私が転職先を探すうえで重視したのは、給料だけではなく、働き方とのバランスです。
どれだけ給料が良くても、今の自分や家族の状況に合わなければ長く続けることは難しいと感じていたからです。
実際に企業看護師へ転職してから、給料は下がりました。
それでも私は転職したことを後悔していません。
今回は、病棟看護師から企業看護師へ転職して実際に給料がどう変わったのか、そして給料以外で得られたものについてお話ししたいと思います。
病棟看護師から企業看護師へ|給料はどう変わった?
結論から言うと、私の場合は給料が下がりました。
病院勤務時代は夜勤や休日勤務があり、その分手当も支給されていました。
企業へ転職すると夜勤手当や休日勤務手当はなくなります。
私の場合、月収で約8万円、賞与は年間で約15万円ほど下がりました。
最初の給与明細を見た時は、
「やっぱり減ったな〜」
と思いました。
でも、実はそこまでショックではありませんでした。
なぜなら、転職を考えた時から給料が下がることは覚悟していたからです。
むしろ、
「この働き方なら十分にもらえている方かもしれない」
と感じました。
そして改めて、
「夜勤手当や休日勤務手当って本当に大きかったんだな」
と思ったのを覚えています。
夜勤手当の影響は大きかった
改めて感じるのは、夜勤手当の存在の大きさです。
病棟勤務時代は夜勤や休日勤務がある分、給料にしっかり反映されていました。
そのため企業へ転職した直後は、給与明細を見て「やっぱり減ったな」と感じました。
でも一方で、夜勤には大変さもありました。
私は双子を含む4人の子どもを育てながら病棟勤務を続けていました。
夜勤の日は、家族の夕食や翌日の朝食の準備をしてから出勤していました。
さらに双子を院内保育へ預ける日は、二人分の布団やお泊まりセットの準備も必要です。
仕事が始まる前からすでに疲れていたことも少なくありませんでした。
また、夜勤前は精神的な負担もありました。
「今日はあの術後患者さんの担当だな」
「そろそろ状態が悪くなりそうな患者さんがいるな」
そんなことを考えながら出勤することもありました。
夜勤が始まる前から、頭の中は仕事のことでいっぱいだったように思います。
夜勤明けも決して楽ではありませんでした。
家族が休みの日は、夜勤明けだからといってゆっくり寝ていられるわけではありません。
1時間ほど仮眠を取ったら、家族と出かけたり、子どもの予定に付き合ったりしていました。
夜勤明けの日は昼食や夕食を外食で済ませることも多かったです。
今振り返ると、生活リズムはかなり乱れていたと思います。
ただ、看護師になってからずっとその生活を続けていたため、当時はそれが当たり前になっていました。
夜勤手当は確かに大きな収入でした。
でもその一方で、体力や生活リズム、家族との時間を使って得ていたお金だったのだと、企業へ転職してから改めて感じています。
給料以外で得られたもの
正直に言うと、給料だけで考えれば病棟勤務時代の方が良かったと思います。
でも、転職して得られたものもたくさんありました。
一番大きいのは、家族との時間です。
病棟勤務時代は、学校行事に参加することも一苦労でした。
運動会や授業参観の日に夜勤前だったり、夜勤明けだったりすることもありました。
参加できても疲れていて、心から楽しめないこともありました。
企業へ転職してからは土日祝日が休みになり、学校行事にも参加しやすくなりました。
また、子どもの習い事の送迎も予定通りできるようになりました。
病棟勤務時代は急な勤務変更や夜勤の関係で、家族にお願いすることも少なくありませんでした。
我が家は夫も夜勤のある不定休の仕事をしているため、以前は両親とも仕事という日もよくありました。
そのため義理の両親に子どもたちをお願いすることも多かったのですが、今ではその機会もかなり減りました。
そしてもう一つ大きかったのが、仕事とプライベートを切り替えやすくなったことです。
病棟勤務時代は、
「今日はあの患者さんどうしているかな」
「夜勤は大丈夫だったかな」
と家に帰ってからも仕事のことを考えることがありました。
今はもちろん責任のある仕事ですが、以前に比べると家で仕事のことを考える時間は少なくなりました。
土日祝日にしっかり休めることで、家族との時間も増え、心にも余裕ができたように感じています。
給料は下がりました。
それでも私は、今の働き方を選んで良かったと思っています。
私が転職を後悔していない理由
もし今、「病棟に戻れますよ」と言われても、私は企業看護師を選ぶと思います。
もちろん給料は下がりました。
でも、それ以上に得られたものがたくさんありました。
子どもとの時間。
家族との時間。
そして、自分自身の心と体の余裕です。
病棟勤務時代もやりがいはありました。
でも当時の私は、仕事と家庭の両立に必死でした。
今は子どもの成長を以前より近くで見られるようになりました。
私にとっては、その時間の方が何より大切だと感じています。
だから私は、企業看護師へ転職したことを後悔していません。
まとめ
企業看護師へ転職して、私の給料は下がりました。
月収は約8万円、賞与も年間で約15万円ほど減っています。
夜勤手当や休日勤務手当がなくなった影響は大きかったと思います。
でも、その代わりに得られたものもたくさんありました。
土日祝日に休めること。
子どもの学校行事に参加しやすくなったこと。
習い事の送迎ができるようになったこと。
家族との時間が増えたこと。
そして、心と体に余裕ができたこと。
給料だけを見ると病棟勤務の方が良かったかもしれません。
でも人生全体で考えると、私は企業看護師へ転職して良かったと思っています。
オフィスの保健室より ☕
転職を考えるとき、どうしても給料は気になります。
私もたくさん悩みました。
でも実際に転職して感じたのは、給料だけでは測れない価値があるということです。
家族との時間。
自分自身の健康。
心の余裕。
何を大切にしたいのかは人それぞれです。
もし今、働き方に悩んでいる方がいたら、給料だけでなく「自分がどんな人生を送りたいのか」という視点でも考えてみてほしいと思います。
このブログが、働き方に迷う誰かの小さな保健室になれたら嬉しいです。



