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看護師転職が怖い人へ〜16年のキャリアを手放して気づいたこと〜

企業看護師
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16年間、ずっと病棟で働いてきた。やりがいもあった。でも働いていく中で少しずつ、このままでいいのかと思い始めた。転職を決めるまでの葛藤と、踏み出した理由をお話しします。

なぜ転職を考え始めたのか

夜勤、残業、不規則な生活。それでもやりがいがあったから続けられていました。でも4人の子どもを育てながら、少しずつ「このままでいいのか」という気持ちが積み重なっていきました。

体力的な限界、子育てとの両立の難しさ、そして漠然とした将来への不安。一つひとつは小さくても、全部重なると重かった。そんな思いが転職を考えるきっかけになりました。

一番怖かったのはお金のことだった

正直に言います。転職を考えたとき、一番怖かったのはお金のことでした。夜勤手当がなくなるだけで、月に約10万円の収入ダウン。4人の子どもを育てながら、それだけの金額が毎月消えるのかと思うと、簡単には踏み出せませんでした。

でも実際に転職してみて気づいたことがあります。収入は確かに減りました。でも支出も減ったんです。

夜勤明けでくたくたの日は外食。夜遅く帰った日はテイクアウト。病棟で働いていた頃は、疲れているから仕方ないと思っていたけれど、それが積み重なっていたんだと転職してから気づきました。定時で帰れるようになって、ご飯を作る余裕ができた。それだけで食費がかなり変わりました。

収入が減ることへの不安は確かにありました。でも転職してみてわかったことがあります。外食の回数が自然と減ったんです。夜勤明けのくたくたな状態がなくなって、心に余裕ができた。そうしたら「家にある食材でなんとかしよう」と思えるようになりました。疲れ果てていたあの頃は、そんな気力すら残っていなかったんだと、転職して初めて気づきました。

キャリアを手放す怖さ

正直に言うと、16年のキャリアを手放すことへの怖さは、私にはあまりありませんでした。

それよりも怖かったのは、このまま続けた先に見えてくる未来でした。このままいけば、管理職へのステップを踏むことになるだろうと漠然と感じていました。でも、私の周りにいる管理職の先輩たちは、理想の働き方をしている人がいなかった。みんな疲れ切っていて、疲弊している姿がそこにありました。

「この仕事が嫌いになる前に、何か自分にできることはないか」

そう思い始めたのが、転職を本気で考えたきっかけでした。看護師という仕事は好きでいたかった。だから、働き方を変えることにしたんです。

それでも踏み出せた理由

決め手になったのは、双子のことでした。

当時、1歳の双子を連れて夜勤をしていました。院内保育という、夜勤者が子どもを連れて職場に行き、保育してもらえる制度を使っていたんです。最初はなんとかなっていました。でもしばらくすると、双子にストレスがかかり始めて、院内保育中に発熱や嘔吐を繰り返すようになりました。結局、義母に夜中に迎えに来てもらうことになって。

「自分一人で夜勤もこなせる看護師でいよう、周りに迷惑はかけない」

そう思っていたのに、気づいたら子どもに負担をかけていました。その瞬間、決めました。働き方を変えようと。

病院からは外来への異動など、様々な提案をしてもらいました。でも私の中で、総合病院にいる限り、仕事に全力を注いでしまう自分がいることはわかっていました。勉強もおろそかにしたくない、患者さんのために頑張りたい。その気持ちが、また家族を後回しにしてしまう。そう思ったとき、全く違う働き方を探そうと決意しました。

おわりに

お金の不安、子育てとの両立の不安、考え出したらきりがありません。私もそうでした。

でもある時気づいたんです。悩んでいるだけでは、何も変わらないと。

行動してみれば、後悔することもあるかもしれない。でも、その時はその時で考えればいい。悩み続けるより、まず動いてみる。そう思えたとき、気持ちがすっと楽になりました。

当時の私は、不満ばかり口にしていました。そんな姿を子どもたちに見せていたんです。看護師という、胸を張れる仕事をしているのに。

不満を言ったり、不安になったり、それはみんな同じだと思います。

でも、動き出してみるのも悪くないですよ。あなたらしい働き方が、きっとあります。